「FireタブレットでYoutubeとかゲームを楽しみたいけど、ウイルスが怖いなあ。」
「どのウイルス対策アプリをいれればいいのかな?」
「そもそも、ウイルス対策ソフトを入れないといけないの?」
Fireタブレットはインターネットにつなげることで様々なコンテンツを楽しめます。しかし、インターネットにつなげるということはウイルスの危険とつねに隣り合わせになるということです。
では、Fireタブレットにはウイルス対策ソフトは必要なのでしょうか?
私の答えは「必要なし」です。
なぜなら、Fireタブレットの核となる『FireOS』にはすでにウイルス対策がされており、たびたびアップデートされているからです。
また、「スマホがウイルスに感染した」というのは、たいてい「怪しいサイトにアクセスした」「不審なメールを開いた」などの『使用者の不注意によるもの』が原因だからです。
この記事では、Fireタブレットにウイルス対策アプリがいらない理由を解説してきます。また、入れるとしたらどのウイルス対策アプリを選べば良いのかについてご紹介します。
Fireタブレットにウイルス対策アプリは必要ない
Fireタブレットにはウイルス対策アプリは入れなくて大丈夫です。
その理由は以下の3つです。
- FireOS自体にウイルス対策が施されている。
- Amazonが「いれる必要はない」と言っている。
- Amazonアプリストアには審査がある。
それではひとつずつ解説していきたいと思います。
【理由①】FireOS自体にウイルス対策がされている
じつは、FireOS(Fireタブレットの中核となるもの)には、すでにウイルス対策がされています。
そのため別途ウイルス対策ソフトを入れる必要はありません。
また、新しくつくられたコンピュータウイルスに対しても「FireOSの更新」というかたちで対応されています。
更新はインターネットにつなぐときに自動的に行われるので安心です。
参考:【よくある質問】Fireタブレットのソフトウェアアップデート
【理由②】Amazonが「いれる必要はない」と言っている。
Amazonが「ウイルス対策アプリは入れる必要はない」といっていました。
以前、Amazonのカスタマーセンター(チャット)にて「ウイルス対策アプリを入れる必要はありますか?」という質問をしたのですが、担当の方から「通常の利用では入れる必要はありません。」という回答をいただきました。
■『通常の利用』とは?
『通常の利用』についても確認したところ、
・Amazonアプリストアでアプリをダウンロードする
・Kindleブックストアで電子書籍を購入する
が含まれるとのことです。
「アプリはAmazonアプリストアからダウンロードする。」
「電子書籍はKindleブックストアからダウンロードする。」
という使い方をしていれば、ウイルス対策ソフトを入れなくても大丈夫ということですね。
【理由③】Amazonアプリストアには審査がある
コンピュータに詳しい方の中には「パソコンのOSにも更新があるけどウイルス感染の話題があとをたたないよね。ということはやっぱりウイルス対策アプリは必要なのでは?」という疑問をもたれる方がいるかもしれません。
パソコンのOS(例えばWindowsOS)にもセキュリティ対策がされており、問題が発見されたらその問題を解決するために更新プログラムが配布されています。
それなのにウイルス感染の話題があとをたちません。
しかし、パソコンとFireタブレットにはアプリをダウンロードするときに大きな違いがあります。
それは「ダウンロードしようとしているものに、事前に審査があるかどうか」です。
パソコンの場合は、いろいろなwebサイトから様々なアプリをダウンロードすることができます。そのため、なかには悪意のあるアプリを配布しているサイトがあり、OSの更新が適応される前にそのアプリをダウンロードしてしまってウイルスに感染してしまうことがあります。
しかしFireタブレットの場合は、基本的に『Amazonアプリストア』という、購入時にすでに入っているアプリからアプリをダウンロードすることになります。このAmazonアプリストアにあるアプリは、Amazonによってセキュリティに問題が無いかをチェックされた上でダウンロードできるようになっています。
そのため、「アプリはAmazonアプリストアからダウンロードする」というふうにすれば、アプリのダウンロードでウイルスに感染してしまう可能性はかなり低いです。
安全に使うためには?
ここまでで「Fireタブレットにウイルス対策ソフトは必要ない」と考える理由をお伝えしました。
ただ、注意して欲しいのは「あくまでシステムにはウイルス対策がされている」という点です。
少し言い方を変えると「使用者が危険な使い方をしていると、いくらFireタブレットにウイルス対策がされていたとしても意味がない」ということです。
ではどうすれば安全にFireタブレットを使うことができるのか。
ここからはFireタブレットを安全に使う上で最低限知っておきたいことを3つお伝えたいと思います。
- アプリは「Amazonアプリストア(apps)」からダウンロードする。
- 怪しいサイト・怪しいメールは開かない。
- むやみにアカウント情報(メールアドレスやパスワード)を入力しない。
それではひとつずつ詳しく見ていきましょう。
アプリは「Amazonアプリストア(apps)」からダウンロードする。
Fireタブレットにアプリをダウンロードするときは、できるかぎり「Amazonアプリストア(apps)」からダウンロードするようにしましょう。
webサイトにあるアプリは「だれが作ったのか」「ウイルスが入っていないか」の確認されていないことがほとんどです。もちろん悪意のない方が作っているアプリもありますが、なかには個人情報を抜き取ったりウイルスに感染させる目的で作られたアプリも存在します。
webサイトからアプリをダウンロードするという行為は、ウイルスに感染してしまうリスクが非常に高いことなのです。
その点、Amazonアプリストア(apps)にあるアプリには、「アプリ作成者の登録」と「事前の審査」があります。
参考:Amazonアプリストアにおけるアプリ申請時のテスト基準
「アプリはAmazonアプリストアからダウンロードする」というようにすると、安全にFireタブレットをつかうことができます。
怪しいサイト・怪しいメールは開かない。
『アダルトなwebサイト』や『件名が文字化けしているメール』など、怪しいサイト・メールはむやみに開かないようにしましょう。
現在では「webサイトを開いただけ」「メールを開いただけ」でもウイルスに感染してしまうことがあります。
もちろんすべてのアダルトサイトが危険なわけではないですし、件名が文字化けしているのだってメールアプリの設定でそのようになってしまっているだけの可能性もあります。
ただ、ワンクリック詐欺で話題になるのはたいてい「アダルトサイトや出会い系サイト」ですし、件名が文字化けしているメールは送信元が怪しいです。
「怪しい広告はタップしない。」
「件名が文字化けしているメールは相手に確認をとってから開くようにする。」
この2つを意識するだけでも、Fireタブレットを安全に使うことができます。
むやみにアカウント情報(メールアドレスやパスワード)を入力しない。
Amazonのアカウント情報を求められても、むやみに入力しないようにしましょう。
現在では、アカウント情報を盗み取る『フィッシング』の報告件数が増加傾向にあります。
■『フィッシング対策協議会』のフィッシング報告状況
『フィッシング対策協議会』によると、フィッシング報告は2021年2月は減少したものの、2021年1月までは右肩上がりで増加していたようです。
Amazonや運送会社になりすましてログイン画面に誘導し、そこで入力されたメールアドレスやパスワードを盗み取るという事件が実際に起きています。
「メールで送られたURLからAmazonのアカウントにログインしない」ということだけでも意識するようにしましょう。
Fireタブレットにおすすめのウイルス対策アプリ
この記事では「Fireタブレットにウイルス対策アプリは必要ない」といえる理由をお伝えしました。
しかし、「でもやっぱり不安だからウイルス対策アプリは入れておきたい」という方がいるかと思います。
たしかに、ウイルス対策アプリを入れて二重に対策するというのも正解だとおもいます。
そこで、ここでは入れるとしたらどのウイルス対策アプリが良いのか、おすすめのウイルス対策アプリをご紹介したいと思います。
■Fireタブレット向けの「ウイルスバスターモバイル」はサービスを終了しました。
数年前まではFireタブレットにも「ウイルスバスターモバイル」がありましたが、現在ではサポートを終了しています。
参考:マイクロトレンド公式『トレンドマイクロ製品をインストールできない』
GooglePlayストアを入れることで、Fireタブレットでウイルスバスターモバイルを利用できますが、公式でサポートされているわけではないので「完璧に動く保証はない」点に注意です。
また、「ノートン」もFireタブレットをサポートしていないようです。
おすすめ:【ESET】Mobile Security & Antivirus
私がおすすめするウイルス対策アプリは、ESET社のMobile Security & Antivirusです。
このアプリをおすすめする理由は2つあります。
- 評価が約3.5(システムアプリの評価としては高い方だと思われます。)
- ウイルス対策アプリのなかで一番ダウンロード数が多い。
1年あたり3000円の使用料が必要ですが、インストール後30日間は無料です。
有料のアプリではありますが、逆に「有料のウイルス対策アプリだから良い」と私は考えます。
無料の場合、上手く動いてくれなかったり、広告が表示される可能性が高いです。
どうせウイルス対策をするのであれば、有料であったとしてもちゃんと守ってくれるウイルス対策アプリを入れるようにしましょう。
さいごに
今回は、Fireタブレットにウイルス対策アプリが不要である理由を見ていきました。
Fireタブレットにはもともとウイルス対策がされており、Amazonから「Fireタブレットにウイルス対策アプリを入れる必要はない」という回答をもらっています。
また、Amazonアプリストアにあるアプリは、すべてAmazonによって事前に審査されています。
ただ、「絶対にウイルスに感染しない」というわけではありません。
利用者であるあなたもウイルスに感染しないように意識することが重要です。
それでは今回はこのあたりで終わりたいと思います。
この記事が、あなたのFireタブレットを安心して利用できる手助けになればうれしいです。
ありがとうございました。